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龍神紀行記

常世の国の益荒男

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常世への情景

2023年3月24日

竜宮城-常世の国

小さな頃から川や海での遊びが好きだった。

親に釣りに連れて行ってもらうことが何より好きだった。

幼稚園の頃には、一日中、小さな川でザリガニや魚を捕って遊んだ。

海水浴に行けば誰よりも遅くまで残り、水に親しんだ。

僕にとって生命のある水は何よりも生活だった。

仕事を辞めてぶらぶらしている時、よく海を見に行った。

伊根町の海。

港の周りをゆっくりと車で周ると細い道が続く。

海の音を聞きながら車を流した。

釣りができる小さな港があった。

僕は、車を停めて港の最も海に近いあたりで腰を降ろした。

規則的で穏やかな波の音が心地よい。

波で揺れる船がギコギコと鳴っている。

ウミネコかカモメか、海に行くと必ず聴くこの鳥の声に懐かしさを感じた。

潮の匂いが体を包む。

僕はしばらく海を眺めた。

そのうち歓声が聞こえてきた。

どうやら釣り人が何かを釣り上げたらしい。

ぼうっと海を眺める。

海の向こうに何かが見える気がして。

Filed Under: 龍神

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